お知らせ
TOPICS
随時発行の「ソイル工学四国NEWS」より抜粋しました
自然素材とバクテリアを使用したオイル吸着分解剤
「エコットスポンジ」
(2003.12.8)
「エコットスポンジ」は流出したオイルを自然素材で吸着し、バクテリアの力で分解します。
・従来のおがくずやクレイ系吸着剤に比べ、約5~8倍の能力があります。
・オイルを天然カプセル状の組織の中に取り込みますので、雨や水による再浸出がありません。
・特殊バクテリア(800万個体/g)がオイルを水と炭酸ガスに分解します。
・基材は綿くずとペカン(クルミの殻)ですので、自然に分解し土に戻ります。
天然石
「ブラック・シリカ」
(2003.10.07)
北海道上ノ国町で産出される黒色の天然鉱石で、「黒鉛珪石」とも呼ばれています。海中のプランクトンや珪藻類が沈殿してできた堆積岩で、数億年の時間をかけて地表に隆起したと考えられています。主な組成は、ケイ素、アルミニウム、炭素、その他カリウム、チタン、マグネシウムなどです。
40℃程度の温度帯でも遠赤外線を効率よく放射し、体を芯からあたためます。
ジオテキスタイル
「タフネルEX-R」
を用いた軟弱路床/路盤分離工法
(2003.8.20)
これまで改良を必要としていた軟弱路床に不織布「タフネルEX-R」を敷設して、必要な舗装支持力を得る工法です。タフネルにより軟弱路床土(0.5≦設計CBR<3)と下層路盤を分離し、更に必要なCBR値(設計CBR=3)が得られるように下層路盤の厚さや品質を調整します。
新しくなった「EPS工法」(その1
耐震設計手順)
(2003.6.10)
発泡スチロールのブロックを土木資材として応用した
「EPS工法」は、30年ほど前に開発され、日本に紹介されてから今年で18年目を迎えました。これまで急傾斜地での道路拡幅や軟弱地盤上での盛土など、軽さを必要とする現場で数多く使われてきました。それらのデータの積み重ねに加えて、新たに行った実物大の模型実験の結果などをもとに、昨年「EPS設計・施工基準書」が改訂されました。より信頼性が高く、使いやすくなったEPSの設計方法をご紹介します。
1.安定形状(H/B≦0.8)
2.高さ6m以下(H≦6m)
この2条件を満足する場合は、地震時の安定検討をしなくてもよい。
・既往の地震時被害調査結果により、6m程度のEPS盛土の地震による被害は報告されていない。
・今まで行ってきた大型模型実験、静的、動的解析により、6m程度の高さのEPS盛土の地震安定性は実証されている。
*ただし、重要度が高い構造物、あるいは復旧の難易度が高い構造物は、地震時の照査を行う。
ジオグリッド「テンサー」
マットレス工法
(2003.4.10)
砕石を
テンサーで包み込んで作った層(マットレス)により、上載構造物の荷重を分散させて、軟弱な地盤を補強します。コンクリート基礎に比べ施工が容易で経済的、排水の効果もあります。補強土やL型擁壁、ボックスカルバートなどの基礎としておすすめします。
<特長>
・盛土の荷重を分散し不等沈下を防止します。
・トラフィカビリティの確保ができます。
・施工が容易、工期短縮で経済的です。
<施工手順>
掘削・整地
↓
タフネル・テンサー敷設
↓
砕石のまき出し・転圧
↓
テンサー縫合
軽量盛土工法の新しい提案
「SPウォールブロック」
(2003.3.3)
EPS軽量盛土工法に用いられる発泡スチロールブロックの一面に、あらかじめ軽量モルタル製のパネルが取り付けてあります。パネルは内部に金網を入れて補強し、接着剤と溝(蟻継ぎ)でブロックと一体になっています。道路の新設・拡幅のほか、公園、駅のホームなど様々な用途に使えます。
<特長>
・パネル付きですから、積み上げるだけで壁面が出来上がります。
(パネル設置のための支柱などは不要です。)
・軽量で人力による施工や、現場でのカットも可能です。
・表面の塗装もできます。
リサイクル発泡ガラス
「NextOne」
(2003.2.14)
ガラスびんは古くから回収され、リユース、リサイクルされてきました。
しかし、近年では無色・茶色以外の色つきビンが急増し、そのほとんどはリサイクルされることなく埋め立てられています。
愛媛県新居浜市の製造元には、四国各地より回収された廃ガラスが集められ、発泡ガラス「NextOne」に生まれ変わります。
プレキャストガードレール基礎
「プレガード」
~愛媛でも施工が始まりました (2003.1.6)
「プレガード」は衝突荷重を考慮して設計されたプレキャストのガードレール基礎で、新しい基準に対応したものです。高知県コンクリート製品協同組合で開発され、昨年より紹介されてきましたが、愛媛県では第1号として昨年12月、県道高知伊予三島線の約50mの区間で施工されました。雪の舞う寒い時期でしたが、プレキャストの特性を発揮して短期間に設置を完了しました。